幻の鉄道
五新鉄道を行く!!
では実際に行ってみましょう!
五新鉄道への旅 B 五條市西吉野町賀名生地区〜五條市西吉野町城戸地区(奈良交通バス専用道路)
河瀬直美監督 映画「萌の朱雀」で栄介とみちるがバイクで登って来たシーンで使われた道(右画像)
親房トンネルを抜け、第六丹生川橋梁(長さ約62メートル)を過ぎると賀名生(あのう)地区に入る。ここは梅が有名です。
賀名生梅林の見頃は3月上旬〜中旬。山間部の梅林なので、少し見頃が遅くなります。きれいな梅林です。
賀名生のバス停。ここでめったに見ることが出来ない、バスのすれ違いを見ました。(右画像)
五新鉄道で最短トンネル尾名瀬トンネル(長さ35メートル)を抜けるJR五条駅行きのバス。(左画像)
バス停の近くには賀名生皇居があります。歴史は南北朝時代に南朝の仮行宮であったとされています。(左画像)
このあたりの建設は1957年(昭和32年)11月(右画像)
賀名生皇居にきれいなしだれ桜があり、春には撮影に来る人が多いです。ここは鉄道になった場合、駅になる予定でした。
第一屋那瀬(やなせ)凾渠(かんきょ)の名盤。 近年周辺が整備され、立派な橋が架けられた。その名も「皇居前橋」。
国の重要文化財に指定され、現在は一般の方が住居として住まわれています。
基本的には一般公開はしていません。春と秋の一時期間のみ公開時期があるようです。
次の向賀名生バス停。昭和57年8月に台風10号が接近。この辺りは記録的な大雨に見舞われ、大規模な山崩れが起きました。
しかし、事前に避難をしており、幸いな事に犠牲者を出なかったようです。その説明が書かれている石碑。ちなみに橋本市でも被害が出ています。
清水地区で地すべりがあったのもこの時でした。(詳細はshin故郷を行く!橋本市清水地区で取り上げる予定)
その次のバス停「大日川」。この先はいよいよ本格的な山間部に入る。
鉄道を通す為に緩やかなカーブを描きながら山の方へと進んで行く。
この先は第七丹生川橋梁があり、国道168号を跨ぎ、大日川トンネル(長さ約530メートル)に入る。(左画像)
大日川トンネルを出ると、山の中。実は国道よりもショートカットしています。(右画像)
大日川トンネルを出てしばらくして黒渕橋梁(長さ約43メートル)を渡る。
黒渕のバス停。一見何もない所にバス停があるようですが、近くに集落があります。(左画像)
衣笠トンネル。長さは約240メートルで、中は昼間でも真っ暗です。歩いて通り抜けるには少し勇気がいるかも(笑)(右画像)
衣笠トンネルを出るとすぐに第八丹生川橋梁(長さ約65メートル)を渡り、その先には黒渕トンネル(長さ約74メートル)が見える。
↓これはトンネル内にある退避所。列車が通過する際に保線係が退避するために作られています。これは小さいサイズです。
黒渕トンネルの名盤。1958年(昭和33年)5月〜1959年(昭和34年)3月に建設されたようです。まだ対立問題が浮上する前ですね。(右画像)
黒淵トンネル(城戸側入り口)(左画像) 急カーブだと鉄道は通せないので、出来るだけ緩やかにしています。
城戸方面から五条駅行きのバスと遭遇。かなりギリギリの幅ですね。運転手に拍手!いや敬礼!
この辺りでよく見かける枕木を使用した柵。多分和歌山線で使われたものを持って来たと思います。
山の中を真っ直ぐ通り抜けるバス専用道路。もう二度と列車として通る事は無いでしょう。
比較的真っ直ぐで、少しずつ道幅が広くなってくる。もうすぐ城戸に到着する。規模の大きい駅にする予定だったのか広くスペースが設けている。
ここも駅になる予定だった「城戸駅バス停」近くには西吉野温泉や五條市役所の西吉野支所があります。西吉野の中心部に位置します。
JRバス(当時)城戸駅舎。立派な駅の造りになっている。かつては駅員も常駐していたようです。ちょっとした駅のホームみたいです。
JR五条駅〜城戸間所要時間は約27分、運賃は520円でした。
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